細胞の重要な役割をしている糖鎖とは?

2014.11.24 kaede / 糖鎖、レセプター、免疫強化、がん治療

細胞をコントロールする糖鎖とは?

 人の体は、約60兆の細胞で出来ています。糖鎖は、その細胞ひとつひとつに産毛のような形で付着しているレセプター(受容体)と言われる物質で、ひとつの細胞の表面に約500~最大10万本も存在していると言われています。
 その約60兆個の細胞同士をつなげ、情報伝達し、それぞれの細胞の働きをコントロールしているのが糖鎖です。
 その働きは、細胞の種類や状態といった情報・ホルモンに関する情報を伝えるほか、生体の防御機構である免疫やウイルスの感染などにも関与し、細胞間コミュニケーションにも重要な役割を果たしています。例えばがん細胞をはじめ、細菌やウイルス、毒素、その他様々な異物がやって来た時、糖鎖はそのアンテナの先端が触れることで情報を取り入れてそれが何者なのかを判断。「悪い」と判断すると、「これは体に悪い異物だから排除しなさい」という情報を正確に免疫細胞へ伝達し、免疫機能を発揮させます。

糖鎖のその他の機能として、


  • 不調な細胞や傷ついた細胞を糖鎖が感知・発見すると、細胞を生まれ変わらせることができる。
  • 神経細胞の表面に糖鎖がないと脳のネットワークがうまくつくれない。
  • 人の体が機能するのに欠かせない酵素も、糖鎖とたんぱく質が結合した糖たんぱく質の殻をまとっている。
  • 精子と卵子にも糖鎖が付いていて、それが鍵と鍵穴の関係にあって、ぴたりと合って始めて受精できる。糖鎖が不十分だと、不妊症になる。
  • 血液型の違いは、末端に付いている糖質が異なることで決まっている。など。

このように糖鎖は、体内すべて=60兆個もの細胞間コミュニケーションを司り、体の健康状態を維持している、いわば細胞の顔として司令塔のような大変重要な役割を担っています。

細胞の顔である糖鎖の働き

  • DNAよりも多様で複雑。解析が進めば幅広い分野の研究で利用できます。
  • 病原微生物は糖鎖に結合して感染するので、インフルエンザの予防や治療薬ができる。
  • 癌細胞の糖鎖は大きく変化するので、腫瘍マーカーの精度や分子標的薬の副作用の軽減が期待される。
細胞の重要な役割を果たしてる糖鎖をわかりやすく図面で解説

今までわからなかった生命現象の解明や新しい治療薬の開発が期待できます。

糖鎖に異常が生じると

 糖鎖の材料である糖鎖栄養素が不足すると、不完全な糖鎖が生成され、生体内の細胞同士が情報のやり取りができず、体にあらゆる不調が生じます。
 糖鎖自体の減少や劣化の主な原因は、体内における活性酸素の増加やストレス、喫煙、紫外線などによって体内で活性酸素が過剰に発生すると、細胞についている糖鎖は臨時で活性酸素を抑制する抗酸化物質として作用し、減少や損傷によって免疫機能の低下などが起こります。

※言い換えれば糖鎖への栄養補給や働きかけによって、糖鎖を正常化し、免疫細胞を活性化させれば、自然治癒能力が高まり健康回復につながるということです。

 糖鎖栄養素は主に肝臓で作られるので、栄養をバランスよく食事や機能性食品から取り入れ、肝臓の働きを助ける酵素、ビタミン、ミネラルなどを積極的にとることが、糖鎖を正常に保ち健康体でいられる条件なのです。