LEM(シイタケ菌糸体培養抽出物)わかりやすく説明

2014.10.10 kaede / LEM、生理活性物質、免疫賦活物質、健康食品、免疫強化

LEMはシイタケ菌糸体ではなく、シイタケ菌糸体を使ってサトウキビ(βグルカン)を培養→抽出したものがLEM。

 LEMはサトウキビバカスでシイタケ菌を培養し、βグルカンに富んだ生理活性物質です。βグルカンは植物の細胞壁である、セルロースやヘミセルロース、リグニンなどの高分子の植物性多糖体で、簡単に言うと食物繊維みたいなものです。その植物性多糖体をシイタケ菌糸体培養液によって、ゆっくりと時間をかけて固有の酵素の働きで構造を変化。腸から吸収しやすいよう、水溶性にしたものが「LEM」と呼ばれています。LEMのように酵素の働きで水溶性にしないと、ヘミセルロースやリグニンなどのβグルカンは分子量が大きく、体内に吸収されません。一般的に言う食物繊維と同じで、腸内の掃除はしてくれますが、吸収されずに体外へ排出されます。
 LEMの活性成分は特殊な多糖(アラビノキシランやキシログリカンなど)がタンパク質と結合した高分子状の有機化合物(βグルカン)で、そのβグルカンとシイタケ菌糸体を使い、繊細な温度管理のもと、時間をかけて培養します。そうすることで酵素活性が高まり、シイタケ菌糸体の自己消化によって活性成分が抽出されます。これにより高分子の活性作用を維持したまま、吸収されやすい大きさまで分解することで、体内に吸収することを可能にしているのです。

シイタケ菌糸体はシイタケの下の根っこのような部分。

LEMの活性成分 βグルカンについて

 βグルカンは天然に最も多く存在する多糖体であり、多種多様に糖が結合した重合体(ポリマー)です。現段階では生理活性の具体的な作用や構造などは、複雑すぎてすべてを解明することは不可能と言われています。したがって、βグルカンのどの部分が、どのように作用しているかは、臨床データに頼るところが大きいようです。
 しかし、年々研究も進んでおり、少しずつ解明されてきたことも多いので、今もっとも注目されている分野の1つです。その1つとして、詳しい人なら知っていると思いますが、βグルカンはどんなに水溶性にしようが、酵素で培養しようが、今までの常識ではブドウ糖のような単糖やアミノ酸に分解されてしまい、決して高分子の状態で体内に「吸収されない」というのが常識でした。このことが生理活性物質と呼ばれる「LEMやAHCC、アラビノキシラン、フコイダンなど」の否定的な内容でした。しかし今では、腸内のパイエル板により、条件に見合った高分子物質は一部吸収されていることが、わかっています。このことにより、各研究機関が独自に様々な免疫賦活 物質を研究しています。
 しかし、抗腫瘍作用を示すにはあらゆる条件が必要で、より効率よく人の腸管から吸収され、免疫活性を得るには、腸内環境の改善や食生活の見直しなども同時におこなっていかなければなりません。そのためには腸内細菌やその善玉菌による酵素の働きを整え、免疫機能を活性化することが、ガンと戦うチカラを手にする一番良い方法なのです。LEMのような免疫賦活 物質を摂取すれば大丈夫という単純なことではないのです。

LEM(シイタケ菌糸体培養抽出物)と シイタケ菌糸体は内容が違うややこしい話。

 シイタケ菌糸体は免疫細胞を増やすのではなく、免疫抑制の解除なので、まったくアプローチが違います。
 菌糸体の方は、ガンが持つ免疫細胞を無力化させる機能を止める働きがあると言われていて、アガリクス・霊芝・メシマコブなどがこれに当たります。サトウキビなどを菌糸体の酵素で培養したりはしないのでコストがかからず、比較的安価で購入できます。
 個人的な意見ですがLEMはこれらの進化版のようなものと考えています。