代替医療を上手に使う

2014.11.02 kaede / 代替医療 NCCAM、東洋医学

現代医療と代替医療(伝統医療)

 代替医療を「いかがわしいもの」「科学的根拠のないもの」という印象をもつ方も多いでしょう。人の考え方、感じ方はそれぞれなので否定することはできません。
 では何故そう感じるのか? と聞かれると、だいたいの方は科学的根拠がないから、と答えると思います。しかし一見、西洋医学と呼ばれている現代医学はすべて科学的検証がすんでいるように思えますが、実際はほんの一部だけで、ほとんどは科学的根拠があるわけではないのです。身近な例であげると、歯医者や外科などで使う麻酔は何故効くのかわかっていないまま、100年以上医療現場で使われています。
 もともと医療というのは本来、経験主義的なものであり、現代医療も伝統医療も経験を重ねた医療であるということは同じです。それなのに代替医療と呼ばれる伝統医療だけを除外する事こそ不自然ではないでしょうか。
 これを聞いて「いかがわしいもの」という印象が少しでも薄れ、現代医療の補助として“代替医療も取り入れてみよう”と考えてみてはどうでしょうか。伝統医療とは近世以前から用いられていた医療体系が独自の発展を遂げていったもので、これらの医学は決して過去の遺物ではなく、現在も多くの人たちの健康を守っている医療であり、世界保健機構(WHO)でも各国の伝統医療の重要性を提言している確かな医療だということも認識しておいて欲しいですね。
 本来、現代医療と代替医療のどちらにも傾くべきではなく、双方の良い所をよりすぐって治療していくことで、治癒率を上げていく、そういった統合医療という考え方が支流になっていくはずです。

〈伝統医療と呼ばれる具体的な医学分類〉

中国伝統医学、インドのアーユルヴェーダ、アラビアのユナニ医学、チベット医学



代替医療の分類

 ヨガや太極拳などの運動、サプリメントや漢方などの伝統医療、瞑想や音楽療法などの心身治療など、これらをまとめて「代替医療」や「相補代替医療」と呼びます。たいへん幅広い範囲をさす用語なので、こんなものまで…と思うものもあるかもしれません。
 1つの例として、アメリカの国立補完代替医療センター(NCCAM)の分類にしたがって、代替医療がどんなものなのか、簡単に見て行きたいと思います。

代替医療システム

伝統医学などの理論体系と実践体験を持つもの

  • 漢方のもとである、中国伝統医療、鍼灸など
  • インドの伝統医学、アーユルヴェーダ
  • アラビアの伝統医学、ユナニ医学
  • チベット医学
  • その他

古い医学なので効果はあまりないとあなどってはいけません。現代医療よりも優れた面をもつものも多いのも事実。
また、現代医学もこれらの伝統医療に影響をうけ、受け継がれている医学も多数存在しています。


手技療法や身体を介する方法

マッサージや整骨など身体に接触することによる治療

  • 按摩、指圧
  • 柔道整復
  • カイロプラクティック
  • オステオパシー(神経筋、骨格系の調整をめざした療法でアメリカでは医師と同等の教育プログラムを要求されている)
  • その他

 それぞれの技法には特徴があり、受ける側の体質や症状によって危険な技法もあるので、高齢の方や不調のある方はあらかじめ担当医に相談し、施術者に伝えることが重要です。


心身医療的システム

心理面からの働きかけによって身体機能や症状を良くしようとするもの

  • 瞑想
  • ヨーガ
  • 音楽療法
  • バイオフィードバック(脳波や心拍、血圧などの検査データから、心身の機能回復をはかる療法)
  • その他

現代医療のカテゴリーで分けると心療内科やリハビリテーションなどにわけられる。心療内科にも含まれているもが多く、音楽療法は心身医学でもありますし、混乱しやすいですね。実践的に統合医療と心身医学、どちらであっても、あまり大きな違いはありません。


生物学的療法

ハーブ類やビタミン、ミネラルなどのサプリメントを利用したもの

  • ハーブ、漢方、サプリメント
  • 食事療法
  • オゾン療法
  • キレーション療法
  • その他

このカテゴリーを代替医療として認識しないという専門家も少なくなく、実際的に正統医学への予備軍的存在であることは確かですし、研究対象や先端医療でもあるわけです。 いろんな効果があり、薬の促進効果や減退効果を引き起こしたりするものもあるので、正しく認識して担当医に自己申告することが大切です。


エネルギー療法

気功やレイキなど、電磁気刺激を通常医療と異なる方法で使用する療法。

  • 気功
  • セラピューティックタッチ
  • ホメオパシー
  • 放射線ホルミシス
  • その他

なんらかの見えない力、気という考え方が主な治療法をまとめてエネルギー療法と呼びます。生気論としてみれば鍼灸などのツボもこの部類に入るかもしれません。少し非科学的な要素を含むので現代科学では理解されにくいですね。


代替医療から得たこと

 患者さんや家族が納得してやってみたい代替医療があれば、是非おすすめします。ちゃんとしたものであれば、必ず健康に近づくはずです。その治療をしていることでメンタル的にも支えになる場合もありますし、やるかやらないでは、やる方が良いに決まってますから。
 おすすめなのは生物学的医療ですね。比較的入りやすいし、効果も高かったので個人的にはいいと思いますが、摂取するものをちゃんと調べ、しっかり効果など認識して担当医に自己申告するなどしてください。全員の意思疎通ができていないとせっかく治療をおこなっていても効果がでない場合があります。そいう周りの環境もがん治療に有効であると思うのです。
 目に見えない周りの暖かい雰囲気や信頼感が「がん治療」に有効なのは証明されています、これを代替医療に分類するとエネルギー療法に当てはまるのかもしれませんね。
 他の代替医療についても、納得しておこなうのも当然なのですが、やはり、住んでいる近場にあるということも重要です。私も車を50分かけて有名な鍼灸に妻を連れて行ってたのですが、週2回が限界ですし、正直私も妻も疲れます。毎日通える鍼灸院に通いだしてからは、以前よりも顔色も良くなり、デトックス効果もみられ、たいへん満足しました。それでガンが良くなったかどうかはわかりませんが、普段の生活に少しハリが出たのは良い結果なんだと思います。 “代替医療は身体全体をみる療法”だから毎日の継続が大切だし、無理をしては意味がないのです。抗癌剤や放射線をするにしても、まず身体にあるていど体力がなければ意味のないことですから。